ーイラスト練習は何から始める?初心者が続けやすい上達方法を解説ー

イラスト練習は目的を決めると続けやすくなります

イラスト練習を始めるとき、多くの人が「とにかく毎日描けば上達する」と考えがちです。もちろん描く量は大切ですが、目的がないまま描き続けると、何が良くなったのか分かりにくく、途中で飽きてしまうこともあります。まずは「人物の顔を描けるようになりたい」「手や足の形を練習したい」「かわいいキャラクターを描きたい」など、練習の目的を一つ決めることが大切です。目的が決まると、必要な練習内容も見えやすくなります。たとえば顔を描きたいなら、輪郭、目、鼻、口、髪型を分けて練習できます。背景を描きたいなら、建物、空、家具、小物などを観察する練習が役立ちます。最初から完成度の高い一枚絵を描こうとすると負担が大きくなりますが、部分練習なら短い時間でも取り組みやすいです。イラスト練習は、上手な人と比べるためではなく、昨日の自分より少し描きやすくなるための作業です。小さな目標を積み重ねることで、自然と描く習慣が身についていきます。

基本の形を描く練習でバランス感覚が身につきます

イラスト練習の基本は、丸、四角、三角、円柱などの単純な形を描くことです。一見地味に感じるかもしれませんが、人物も動物も小物も、よく見ると基本の形の組み合わせでできています。顔は丸や卵型、体は箱や円柱、腕や足は細長い筒のように考えると、複雑なものでも描きやすくなります。初心者のうちは、細かい線や装飾に目が行きやすいですが、全体の形が崩れていると完成後に違和感が出やすいです。そのため、まずは大きな形を正しく取る練習をしましょう。おすすめは、身近な物を単純な形に置き換えて描く練習です。マグカップなら円柱、スマートフォンなら四角、椅子なら箱と棒の組み合わせとして見ます。人物を描く場合も、頭、胸、腰を大きな形で配置してから、腕や足を足していくと自然なポーズを作りやすくなります。最初は線が歪んでも問題ありません。形を分けて見る力がつくと、模写もオリジナルイラストも描きやすくなり、上達を実感しやすくなります。

模写は考えながら行うと効果的な練習になります

イラスト練習の中でも、模写は初心者に取り入れやすい方法です。ただし、見たものを何となく写すだけでは、思ったほど上達につながらないことがあります。大切なのは、描きながら「なぜこの線になっているのか」「どこに影があるのか」「目や口の位置はどのくらい離れているのか」と考えることです。上手なイラストを参考にすると、線の強弱、ポーズの作り方、色の組み合わせ、構図の見せ方など、多くの学びがあります。模写をするときは、まず全体の大きさを決め、次に大まかな形を取り、最後に細部を描く流れがおすすめです。最初から髪の毛や服のしわなど細かい部分を描き込むと、全体のバランスが崩れやすくなります。また、模写した絵を公開する場合は、元の作品や作者への配慮が必要です。練習として個人で描く場合と、SNSなどに投稿する場合では注意点が変わります。模写は「同じ絵を作ること」が目的ではなく、上手な描き方を自分の中に取り入れるための練習です。描き終わったあとに、うまくいった部分と難しかった部分を見直すと、次の練習内容がはっきりします。

苦手なパーツは分けて練習すると克服しやすいです

イラスト練習を続けていると、「顔は描けるけれど手が苦手」「正面は描けるけれど横顔が難しい」「服のしわが不自然になる」など、自分の苦手な部分が見えてきます。苦手なパーツは、完成イラストの中で何度も描こうとするより、単体で練習したほうが効率的です。たとえば手が苦手なら、開いた手、握った手、物を持つ手など、形を変えて何パターンも描いてみましょう。目が苦手なら、正面、横向き、笑った目、驚いた目など、表情ごとに練習すると理解が深まります。苦手な部分を避け続けると、毎回同じ角度や同じポーズの絵になりやすいため、少しずつ向き合うことが大切です。ただし、完璧に描けるまで同じ練習だけを続ける必要はありません。短時間でもよいので、日ごとにテーマを決めると続けやすくなります。たとえば「今日は手を10個描く」「今日は横顔を3つ描く」「今日は服のしわだけ見る」といった小さな練習で十分です。苦手を細かく分けることで、何を直せばよいのかが分かり、少しずつ自信につながります。

イラスト練習は記録を残すと成長が分かりやすくなります

イラスト練習で大切なのは、描いた絵をすぐに捨てず、記録として残しておくことです。描いた直後は「うまくいかなかった」と感じても、数週間後や数か月後に見返すと、自分の成長に気づけることがあります。特に初心者のうちは、毎日の変化が小さく見えるため、上達していないように感じることもあります。しかし、過去の絵と今の絵を比べると、線が安定していたり、顔のバランスが良くなっていたり、色の使い方が自然になっていたりするものです。ノートやスケッチブックに日付を書いて残す方法もよいですし、デジタルならフォルダを月ごとに分けて保存するのもおすすめです。また、練習後に一言だけメモを残すと、次に何を意識すればよいか分かりやすくなります。「手の形が難しかった」「髪の流れは前より描きやすかった」「影の位置に迷った」など、短い内容で問題ありません。記録を残すことで、苦手な部分だけでなく、得意になってきた部分も見つけやすくなります。成長を感じられると、イラスト練習を続ける楽しさも大きくなります。

まとめ

イラスト練習は、ただ長時間描くだけでなく、目的を決めて取り組むことで効果が出やすくなります。まずは自分が描けるようになりたいものを考え、人物、表情、手、服、背景など、テーマを分けて練習しましょう。基本の形を描く練習は地味に見えますが、バランス感覚を身につけるうえでとても役立ちます。丸や四角、円柱のような形で考えられるようになると、複雑なイラストも描きやすくなります。模写をするときは、ただ写すのではなく、線の流れや影の位置、パーツの配置を考えながら描くことが大切です。また、苦手な部分は完成イラストの中で無理に克服しようとせず、単体で練習すると理解しやすくなります。描いた絵は記録として残し、あとから見返すことで成長を確認できます。イラスト練習に正解は一つではありません。大切なのは、無理なく続けられる方法を見つけ、少しずつ描く経験を増やすことです。焦らず積み重ねていけば、自分らしいイラストを描ける力が自然と育っていきます。

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